氾濫の危険度を伝える命を守る橋の輝き
熊本県南部を流れる球磨川は、川下りやアユ釣りなどの行楽地として人気を集める一方、流域は度重なる水害に苦しめられてきました。熊本県は、洪水時にのみ水をためる流水型ダムを含めた「緑の流域治水」の計画を進めています。
2022年、この川に架かる水の手橋では、氾濫危険水位に達すると照明を赤く光らせ、住民にいち早い避難を促す「ライティング防災アラートシステム」の運用を始めました。平時は季節に合わせたライティングを行い、地域の景観向上に貢献しながら防災意識を日常的に高める点が評価され、23年にグッドデザイン賞を受賞しました。
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