日光商工会議所(栃木県)は10月1日から「CHOCOTTO NIKKO おもてなしチョコレート」を会員事業者向けに限定30箱で販売する。日光市はチョコレートを活用した誘客促進プロジェクト「CHOCOTTO NIKKO プロジェクト」を実施している。同所はこのプロジェクトの応援団体として推進委員会を立ち上げ、市内外に周知を図る活動を行っており、今回のチョコレートの販売はその一環だ。
同市は中禅寺湖畔にベルギー、英国、フランス、イタリアの大使館別荘が建ち並ぶ洋風の側面と、世界遺産である日光の社寺という和の側面が混在した和魂洋才の歴史がある。このようにチョコレートは西洋菓子でありながら同市との親和性が高く、同市のイメージ発信に適しており、注目度も高いため、新規観光客の集客と回遊性向上、他の資源への誘因につながるとして、2022年度に同プロジェクトを発足した。同市の産業、観光地、自然名産品とチョコレートを掛け合わせ、日光らしさをアピールできる商品を認定しており、現在は33事業者による57種類の商品が販売されている。
同所ではチョコレートを観光客へ配布し、おもてなしをすることで「日光=チョコレート」のイメージを定着させようと同事業を企画。製造に当たっては、実際に同市を訪れた人からの意見を基に、一口サイズにすることを決定した。また、同プロジェクトのPRにつなげるため、パッケージデザインに公式SNSの二次元コードを添付している。
同所担当者は「このプロジェクトを市内外に広く知ってもらうため、応援団体としてイベントを開催するなどPR活動を行うとともに、登録商品を増やせるよう、市内の事業者にも働きかけを行っていきたい。そして、『日光=チョコレート』のイメージが定着し、プロジェクトを広く知ってもらうことで誘客促進と地域活性化に期待したい」と意気込みを語った。
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