いつかは家業を継ぐことを意識していた、巽繊維工業所の巽(たつみ)美奈子さん。一度は別の業界へ進んだものの、安価な海外製品の流入による経営の危機を知り家業に入る。先代が開発した五本指ソックスの自社ブランド「GUTS-MAN(ガッツマン)」の開発秘話に触れて思いを引き継ぐ。四代目として自身の〝型〟を模索しつつ、家業の靴下製造だけでなく、愛する地元、奈良の未来にも情熱を注ぐ。
時代の変化に対応した五本指ソックスの老舗
巽繊維工業所の四代目で、代表取締役社長の巽美奈子さんは、幼い頃から家を継ぐことを意識して育った。「二代目の祖父の英才教育です」と苦笑しつつ、逆に両親からは何も言われなかったと子ども時代を振り返る。
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