大阪商工会議所は4月1日、大阪市商店会総連盟、Airbnb Japanと連携し、商店街の喫茶店でモーニングを楽しんでもらう「Osaka Morning~商店街で朝食を~」を開始した。同プロジェクトは、大阪関西万博を機に大阪を訪れる観光客の増加が予想されることから、観光客に大阪を楽しむ「時間帯」と「場所」を分散させる分散観光を促進することでオーバーツーリズムを解消し、観光客の回遊性向上と持続可能な観光につなげることを目的としている。
観光客には地域コミュニティの拠点となっている商店街の喫茶店でモーニングを楽しみ、「大阪ならではの温かい人付き合い」を身近に感じながら大阪のローカルな食文化を体験してもらう。
3者は市内商店街の活性化に資する事業を展開しており、2022年に連携協定を締結しており、大阪の伝統や文化の魅力を高め、新しい観光の共創、促進に取り組んでいる。同所では、同プロジェクトに先駆けて、3月24日に市内で朝食を楽しめるおすすめの店舗をまとめたホームページ、デジタルマップ、冊子を作成。「朝」「食」「商店街」の魅力を発信するイベントも実施している。また、同所などが主催し、万博をきっかけに「食」を通して大阪を盛り上げるプロジェクト「くうぞ、万博。」が運営する万博にちなんだ新メニュー「万博メニュー」をまとめた「ヒミツの大阪くいだおれMAP」にも今回の店舗を掲載するなど、積極的に情報発信を行っている。
同所担当者は「大阪の朝の商店街には、まだ知られていない魅力や人との温かいつながりであふれている。古くからある喫茶店は日本ならではの『モーニング』を楽しめるだけでなく、地域の交流の場となっている。商店街で心温まる朝のひとときを過ごし、そのまま万博会場へ向かうことで、より充実した一日にしていただければ」と述べた。