日本商工会議所の三村明夫会頭が会長を務める天皇陛下御即位奉祝委員会は9日、天皇陛下御即位奉祝国会議員連盟などと共に、天皇陛下のご即位をお祝いする「国民祭典」を皇居前広場などで開催した。夜に行われた「祝賀式典」では、皇居正門の石橋に姿を見せられた天皇、皇后両陛下が、会場に集まった約6万人の来場者に笑顔で手を振られた。陛下はお言葉で、「ここに、改めて国民の幸せを祈るとともに、わが国の一層の発展と世界の平和を願います。今日は寒い中にもかかわらず、このように大勢の皆さんが集まり、即位をお祝いいただくことに深く感謝いたします」と述べられた。
国民祭典は、全国各地の伝統芸能やみこしが祝賀パレードを行う「奉祝まつり」と「祝賀式典」の2部構成で開催された。祝賀式典で主催者を代表してあいさつした三村会頭は、「天皇陛下の御心(みこころ)に深く思いをいたし、私共国民は、令和の新しい御代(みよ)の国づくりに、全力をささげることをお誓い申しあげます。天皇陛下ご即位を寿(ことほ)ぐ佳(よ)き日に当たり、謹んで天皇陛下、皇后陛下のご健勝と皇室の弥栄(いやさか)をお祈り申しあげます」と述べた。
陛下はお言葉で、「即位から約半年、多くの方々から寄せられる気持ちをうれしく思いながら過ごしています。また、この間、さまざまな機会に国民の皆さんと直接接し、皆さんの幸せを願う思いを私たち二人で新たにしてきました」と述べられた。また、台風19号などの被害について、「深く心を痛めています」と述べられ、「復旧が進み、被災された方々が安心できる生活が、一日も早く戻ることを心から願っています」と気遣われた。
祝賀式典ではこのほか、各界からのお祝いのメッセージや奉祝曲を披露。会場は華やかなムードに包まれた。
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