尼崎商工会議所(兵庫県)が事務局を務める「チーム・尼崎あんかけチャンポン6月2日、地元高校生がデザインした持ち帰り用限定パッケージの「尼崎あんかけチャンポン」を、尼崎市内をはじめとした一部の郵便局で販売した。同事業はご当地グルメの尼崎あんかけチャンポンと、市内23店舗が加盟し同商品の普及に取り組んでいる同チームの周知強化が目的。今後、イベントの開催などさまざまなPRを通してさらなる認知度向上を図る。
同所は市内郵便局との事業連携を2024年度から開始。今回の限定パッケージ版の販売はその一環だ。限定パッケージのデザイン作成は、産官学連携事業として企画し、高校生に地元の魅力を学び、表現してもらうことで若者の地域参画を促進し、地元特産品を通じた地域活性化に貢献しようと実施した。
尼崎あんかけチャンポンは、高度経済成長期に同市で働く多くの労働者のお腹を満たすために生まれたといわれ、あんをかけた具だくさんで腹持ちが良い点が特徴の同市のご当地グルメ。麺にあんをかけている点以外は店舗によって具材や麺の種類も異なり、各店舗でオリジナルの尼崎あんかけチャンポンを提供している。
ちゃんぽんに注目したのは07年から08年にかけて旅行ガイドブック「るるぶ尼崎」を同所青年部が作成した際に、あんがかかったちゃんぽんを販売している店舗が市内に多いことに気付いたのがきっかけだという。11年には同所創立100周年を機に同所と青年部が連携して「尼崎あんかけチャンポンプロジェクト」を始動。尼崎あんかけチャンポンの試食と製造工場見学を一体化したモニターツアー、提供店マップの作製などさまざまなイベントに取り組んだ。
14年には「チーム・尼崎あんかけチャンポン」を結成。16年には全国のご当地ちゃんぽんが集まった「ワールドちゃんぽんクラシック」を開催するなど、さまざまな事業を実施している。
今後、市内の尼崎あんかけチャンポン提供店を巡るスタンプラリーなどを通して、尼崎あんかけチャンポンと持ち帰り用商品のPRと併せ、同市を訪れた人の回遊性向上を目指す。
同所担当者は「PRを通じて尼崎市外の方にもチーム・尼崎あんかけチャンポン加盟店舗へ訪れていただき、加盟店舗の売り上げ向上へとつなげたい。また、チーム・尼崎あんかけチャンポンの活動を他店舗にも周知し、加入店舗拡大を目指したい」と述べた。
詳細は、https://ankake-chanpon.com/を参照。