北海道石狩市は、札幌市の北に位置し、豊かな自然と都市機能が融合した人口約6万人のまちです。石狩川の河口にあり、石狩湾新港の建設や工業団地の造成によって発展し、札幌圏の海の玄関口としての役割を果たしています。また、サケとニシン文化に象徴される歴史あるまちとしても知られています。1965年に入ってからはニュータウン開発など札幌市のベッドタウンとして宅地化が進み、急速に発展しました。
石狩市の名物料理「石狩鍋」は、地元で取れたサケを使った郷土料理で、寒い季節にぴったりの温かい一品です。毎年9月には「石狩さけまつり」が開催され、サケのつかみ取りや千人鍋の振る舞いなど、地域の伝統行事が行われます。また、音楽好きには「ライジングサンロックフェスティバル」が有名で、道内外から多くの人々が集まります。
近年では、国内最大規模の商用洋上風力発電所である「石狩湾新港洋上風力発電所」を擁し、再生可能エネルギーの推進に大きく貢献しています。また、一般海域での洋上風力発電事業の計画も見込まれており、道内の洋上風力発電をけん引するポテンシャルを持っています。さらにデータセンターの誘致や新たにホテルの建設が始まるなど、市内の経済はさらに活発化しており、関連企業からの関心が高まっています。
さて、私が代表を務める榎本建設は、1931年に建築大工・榎本新造により創業され、90年以上にわたり石狩市を拠点に地域密着型の建設事業を展開してまいりました。私が三代目・代表取締役に就任した当初は、公共施設工事や住宅建設を中心に行っていましたが、現在は注文住宅の設計・施工からリフォーム、不動産事業に至るまで、総合的なサービスを提供しています。
私自身は、夫婦そろって旅行が好きで、休日を利用して日本各地によく足を運びます。行き先のポイントは「歴史」と「食」です。特に京都はお気に入りで、歴史巡りや神社仏閣を訪れることが楽しみです。旅先での経験が、自然と歴史が調和した石狩の素晴らしさをより深く気付かせてくれます。
昨今の物価高騰や人手不足、賃金の引き上げなど課題も多く、社会・経済情勢は目まぐるしく変化していますが、今後も会員企業の皆さまのニーズに応えながら、地域全体の発展に対応できるような商工会議所、「企業とまちのサポーター」として懸命に取り組んでまいります。