善通寺商工会議所(香川県)は、このほど、善通寺市の特産品で四角い形のスイカである「四角スイカ」を模した「四角いスイカパン」を市内のパン店「ベーカリーKAMO」と開発した。7月に初出荷を迎えた四角スイカは観賞用で食べられないため、見るだけでなく、食べて同市の魅力を感じてもらいたいと発案した。1日8個限定で、販売価格は1080円。9月末までの限定販売を予定している。
四角いスイカパンは食パンの型枠で焼き上げており、一辺が約15センチメートル。スイカの皮の緑色は抹茶、しま模様はココア、果肉の赤色は濃縮イチゴ果汁、種はチョコチップを使っている。 四角スイカは、値下がりするスイカに付加価値を加えて販売しようと地元農家が約50年前に開発。四角い形であれば冷蔵庫に収まりやすいというユニークな発想から生まれた同市独特の見て楽しむスイカとして日本全国や海外にも出荷され、人気を博している。
同所担当者は「四角いスイカパンの登場が善通寺市の特産品である四角スイカのアピールにもつながる。この相乗効果により、四角スイカの認知度向上を期待している。また本品は四角スイカ生産者の思いを、食べることで身近に感じ、より多くの方に知っていただききたいという夢と希望が詰まったパンとなっている。現在、県外からも早朝から駆けつけていただいており、本品を介して『善通寺市=四角スイカ』のイメージが世間に広まるきっかけになっていることは大変うれしい」と述べた。