日本生産性本部は7月15日、「レジャー白書2025」(10月発行予定)の速報版を公表した。これによると、仕事より余暇を重視する「余暇重視派」が67.8%と過去最高を更新。余暇活動参加率(ある余暇活動を24年の1年間に1回以上行った人の割合)では「国内観光旅行」が48.3%で3年連続1位となった。潜在需要(希望はあるが実現していない需要の大きさ)では、「海外旅行」が前年に引き続き1位、「国内観光旅行」が2位となったが、いずれも前年より減少している。
同白書は1977年に創刊し、全国調査を基に日本における余暇の実態を需給双方の視点から総合的・時系列的に取りまとめているもの。今回は、白書の発行に向けて25年2月にインターネットを通じて実施した24年の余暇活動に関する個人の意識や参加実態に関するアンケート調査の結果を速報版として公表した。
同調査では、全国の15~79歳の男女3467人から有効回答を得た。
調査結果によると、「仕事(勉強や家事を含む)と余暇のどちらを重視するか」については、余暇重視派(「仕事よりも余暇の中に生きがいを求める」「仕事は要領よく片付けて、できるだけ余暇を楽しむ」の合計)との回答割合が67.8%と過去最高を更新。特に「仕事よりも余暇の中に生きがいを求める」の割合は21年以降増加しており、今回は37.8%とこちらも過去最高を更新した。年齢別に見ると、10代~30代は余暇重視派の割合が高くなっており、年代が高くなるにつれその割合は低下している。
余暇活動の参加率は「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」が48.3%で3年連続1位。しかし、コロナ禍前の19年(54.3%)より低くなっている。2位は「動画鑑賞(レンタル、配信を含む)」(38.1%)で前年から1.1ポイント増加。前年2位の「外食(日常的なものは除く)」は3.6ポイント減少して3位、4位と5位は前年に引き続き「読書(仕事、勉強などを除く娯楽としての)」「音楽鑑賞(配信、CD、レコード、テープ、FMなど)」となった。
潜在需要では、1位が「海外旅行」、2位が「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」と、前年同様の結果となったが、「海外旅行」は前年より3.9ポイント、「国内観光旅行」は前年より0.6ポイント減少した。
また、余暇活動の1人当たりの平均参加種目数は10.2種目で、前年(10.4種目)から微減。コロナ禍前の19年(12.3種目)より2.1種目低くなっている。
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