日本商工会議所と一般社団法人日本珠算連盟は7月27日、兵庫県神戸市の神戸常盤アリーナで「そろばんグランプリジャパン2025」を開催した。大会には全国各地から都道 府県大会を勝ち抜いた332人が集結。「ジュニア」(小学生以下)、「スクール」(中学・高校生)、「シニア」の3部門に分かれ、日頃の練習の成果を競い合った。
各部門の参加者は、ジュニアが156人、スクールが110人、シニアが11人。総合競技1回戦では、「かけ算」「わり算」「みとり算」「かけ暗算」「わり暗算」「みとり暗算(たし算、ひき算)」の6種目で熱い戦いが繰り広げられた。
日本一決定戦には、ジュニア12人、スクール10人、シニア11人が出場。熱戦の結果、ジュニアは小島潤熙選手(安城市立三河安城小学校)、スクールは深谷柚衣選手(江戸川女子高等学校)、シニアは磯貝勇誠選手(京都大学)が日本一となった。
また、全員参加の勝ち残り方式で「よみあげ暗算競技」「よみあげ算競技」「フラッシュ暗算競技」を併せて開催。よみあげ暗算は奈良優杜選手(札幌市立啓明中学校)、よみあげ算は中谷正明選手(印西市立滝野小学校)、フラッシュ暗算は磯貝勇誠選手(京都大学)が、それぞれの競技の日本一の座に就いた。
シニア部門で頂点に立った磯貝選手は、23年度以来2度目の日本一。大会終了後のインタビューでは「かつてない達成感がある」と感慨深げに語った。