大野商工会議所(福井県)はこのほど、大野市の地域資源を活用したブランド「MIO(Made ㏌ Ono)」の第2、3弾新商品を開発した。今回開発した商品は同市のソウルフード「とんちゃん(ホルモン)」をおいしく味わうことができる専用鉄板「とんちゃんを愛でる荒島プレート」とたき火を囲んで自然との一体感を楽しむことができるたき火台「雪景色を囲めるロッカクファイヤーピット」の二つ。同所と今年7月に開業したキャンプ場「SORA to DAICHI」で販売している。
今回の商品開発は同市のブランド・地域産業の育成について調査検討することを目的として、2022年度にスタートしたMIOぷロジェクトの一環。製造には地元事業者が携わり、大野でしかつくれない特別な体験とサービスを提供することで幅広い人に同市の魅力を伝え、地域経済の新たな可能性を切り開くことを目指している。
プレートは同市の荒島岳に見立てた中央のドームの斜面に沿って油が流れ落ちる仕組みになっており、その油を使って締めの野菜やうどんを揚げ煮にすることもできる。ファイヤーピットは着火がしやすく熱が伝導しにくくなっている。また、キャンプだけでなく、災害時にも対応できる安全性と利便性に富んだたき火台だ。
MIOプロジェクトでは、23年度にアウトドアブランドを立ち上げ、第1弾として同市の美しい星空を楽しむことができる「星空を見るサングラス」を開発した。
同所担当者は「MIOの製品は、大野市の豊かな自然や文化を生かし、アウトドア愛好者のみならず、幅広い皆さまに親しんでいただける設計となっている。また、この地域でしか生み出せない製品として、地場産業の魅力を体現している。今後もMIOでは、地域資源を活用した新たなアイテムの開発を進め、大野の魅力を全国へ発信するとともに、地域のさらなる活性化に寄与していきたい」と述べた。