日本商工会議所は8月8日、全国から日商簿記1級合格を目指す高校生たちが集まり簿記日本一を決める第2回「日商簿記甲子園」(全国高等学校日商簿記選手権大会)を岐阜県瑞穂市の朝日大学で開催した。「日商簿記甲子園」は昨年度、日商簿記検定が施行70周年を 迎えることを記念し初めて開催。第2回となる今回は、厳しい予選を勝ち抜いた団体戦出場の20チーム(1チーム3人構成)に、団体戦では出場権を得られなかった個人得点上位者60人を加えた合計30校120人の精鋭が集結した。
競技は、前半は「商業簿記・会計学」、後半は「工業簿記・原価計算」から構成されるペーパー試験で実施。熱戦の結果、団体の部は岐阜県立岐阜商業高校のチーム名「県岐商A」、個人総合は同じく岐阜県立岐阜商業高校の渡邉圭悟さん、簿記1級チャレンジ部門は兵庫県立神戸商業高校の初田みどりさんが優勝した。
競技終了後は、NHK高校講座「簿記」講師で公認会計士の渡部崇文氏による特別講演や、出場者同士の交流会を開催。高校生たちが知識と理解を一層深めるとともに、簿記を学ぶ者同士で友情を育めるよう後押しした。