全国商工会議所女性会連合会(全商女性連)などは10月10日、「第57回全国商工会議所女性会連合会全国大会」を都内で開催した。大会には、全国284女性会から約1400人が参加。全商女性連の久保田光恵副会長(会長職務執行者)は、「日本最大級の女性経営者団体として、一歩一歩着実にその存在意義を高めていけるよう、一丸となって活動していこう」と呼び掛けた。
大会の冒頭にあいさつした全商女性連の久保田副会長は、「明るい未来を共に築くには、変化を恐れずに素早く対応する『チャレンジ力』と、強い意志で勇気を持って変化に挑む『チェンジ力』が必要。今こそ、柔軟な発想と感性を最大限発揮し、地域経済の活性化、日本のさらなる成長に向け、日本最大級の女性経営者団体として、一歩一歩着実にその存在意義を高めていけるよう、一丸となって活動していこう」と呼び掛けた。
続いてあいさつした日本商工会議所の小林健会頭は、10月4日に行われた自由民主党総裁選挙において、初の女性総裁が誕生したことなどに触れ、「新しい時代を切り開くには、多様な視点と力強いリーダーシップが求められる」と指摘。地域の担い手として活躍する各地女性会メンバーへのさらなる期待を表明した。また、「アジア競技大会・アジアパラ競技大会」「国際園芸博覧会」など、今後国家的なビッグイベントが相次いで開催されることを受け、地域からの機運醸成に向けた各地商工会議所との緊密な連携を呼び掛けた。
大会では、「第24回女性起業家大賞」と全商女性連表彰の授賞式も開催。女性起業家大賞の授賞式では、最優秀賞(日商会頭賞)に輝いた株式会社Wit h us(神奈川県横浜市)代表取締役の長橋知世さん、「スタートアップ部門」(創業5年未満)優秀賞のFl ora株式会社(京都府京都市)代表取締役のクレシェンコ・アンナさん、「グロース部門」(創業5年以上10年未満)優秀賞の株式会社藍苑(福岡県久留米市)代表取締役の赤司圭子さんの3人が表彰された。
全商女性連表彰では、特別功労者32人、組織強化(会員増強)に実績があった12女性会を表彰。「個として光る」女性会事業表彰では、最優秀賞(日商会頭賞)の佐久商工会議所女性会(長野県)など3女性会の活動が選ばれた。
なお次回大会は、2027年3月に神奈川県横浜市で開催する予定となっている。
