日本商工会議所の小林健会頭は11月26日、来所したヨルダンのアリー・ハムダーン・アル・アーイド上院議員(外交委員会委員)一行、ラギィ・エルエトレビ駐日エジプト大使と相次ぎ会談した。
アル・アーイド上院議員との会談で小林会頭は、2020年に発効した日・ヨルダン投資協定について、「投資環境と安定性が大きく向上した」と評価し、今後のさらなる日本企業の進出や投資活動の拡大に期待を示した。アル・アーイド上院議員は、同月11日に開催された日・ヨルダン首脳会談において、双方の進出企業のビジネス環境改善などに関する官民合同委員会の設立について合意したことに触れ、「両国商工会議所が連携し、取り組みを盛り上げてほしい」と呼び掛けた。
エルエトレビ大使との会談では、小林会頭から、日商および東京商工会議所が事務局を務める「日本エジプト経済委員会」について説明。同委員会の活動を通じた両国経済関係の発展に期待を示した。エルエトレビ大使は、両国関係が2年前に「戦略的パートナーシップ」に格上げされたことに触れ、「投資・貿易ともに大事な時期にある」との認識を強調。同国があらゆる地域への輸出拠点としての役割を果たす一方、消費市場としても魅力を持っていることをアピールし、さらなる経済関係強化を呼び掛けた。
