独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)は12月26日、対日投資に関する包括的な報告書「ジェトロ対日投資報告2025」を公表した。同報告書によると、24年末時点の対日直接投資残高(資産負債原則)は前年比4.5%増の53.3兆円と過去最高を更新。対GDP比では8.7%となった。対日グリーンフィールド投資(新たな企業設立による投資)件数は、前年比15.5%増の223件、対日クロスボーダー(国境を超えた)M&Aは前年比24.6%増の208件に達した。
24年末時点の対日直接投資残高(53.3兆円)を国・地域別に見ると、米国が前年比14.3%減少したものの10.6兆円(構成比20.0%)と最多。次いで英国9.1兆円(同17.0%)、シンガポール6.1兆円(同11.4%)と続いた。
24年末の業種別の対日直接投資残高(親子関係原則)は、全体で前年比2.8%増の32.5兆円。上位の業種を見ると、金融・保険業が前年比4.4%増の12.1兆円(構成比37.1%)で最大となり、次いで化学・医薬が同0.5%増の3.2兆円(同9.9%)、輸送機械器具が同4.0%増の3.2兆円(同9.8%)の順となった。伸び率が顕著だったのは不動産業(8位、前年比18.3%増)と通信業(4位、同12.3%増)だった。
24年の日本向けグリーンフィールド投資の件数(公表日ベース)は、前年比15.5%増の223件となった。通信業、半導体チップ、電子部品・デバイス・電子回路製造などが堅調で、この3分野の合計で同18件増の50件(構成比22.4%)となった。23年は大手半導体メーカーによる生産工場建設などの大型案件が目立ったが、24年1月から25年第3四半期までの主な対日グリーンフィールド投資案件では、データセンターや物流施設の建設に係る案件が増加している。
24年の対日クロスボーダーM&Aは、前年比24.6%増の208件に達し、23年の落ち込みから回復した。国・地域別では米国が99件(構成比47.6%)と最も多く、次いで英国24件(同11.5%)、香港21件(同10.1%)の順となっている。
22~24年の3年間の対日クロスボーダーM&Aの被買収企業を業種別に見ると、件数ではソフトウエア・情報通信が245件(構成比41.1%)で最も多く、次いでサービスの79件(同13.3%)で合わせて5割超を占めている。
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