日本商工会議所は6月17、18日の両日、群馬県高崎市で日本商工会議所と関東ブロック商工会議所との懇談会、第645回常議員会・第248回議員総会などの諸会議を開催した。懇談会では関東ブロック内の商工会議所会頭から地方創生に向けた多様な取り組みや課題について報告があり、日商正副会頭と意見交換を行った。三村会頭は、「地方の人々が自ら知恵を絞り、解決策を生み出すことが必要」と、地方創生に向け、各地が主体性を持って取り組むことが重要との考えを示した。
17日開催の日商と関東ブロック商工会議所との懇談会では、ひたちなか(茨城県)・鈴木誉志男会頭、足利(栃木県)・早川慶治郎会頭、太田(群馬県)・正田寬会頭、上尾(埼玉県)・小谷仁会頭、船橋(千葉県)・伊藤賢二会頭、八王子(東京都)・田辺隆一郎会頭、相模原(神奈川県)・杉岡芳樹会頭、富士吉田(山梨県)・堀内光一郎会頭、浜松(静岡県)・藤田正治副会頭が、観光振興、特産品開発、まちづくり、少子化対策、地方版総合戦略への対応など、地方創生へ向けた多様な取り組みや課題について報告。その後、日商正副会頭と意見交換を行った。
三村会頭は、日本の経済状況について、企業の設備投資が上向いたことに触れ、「日本経済がようやく将来に向けて動き出した」と評価。「供給過剰・デフレから供給不足・インフレに移る〝変わり目〟にある今こそ、日本の成長のためには国内消費の拡大、労働力の確保、生産性の向上が必要」との考えを表明した。また、地方創生について、「地方の人々が自ら知恵を絞り、解決策を生み出すことが必要」と述べ、地域の危機意識、主体性、創意、熱意が重要と強調した。
18日は、常議員会・議員総会などを開催。その後、特別講演として今井幹夫・富岡製糸場名誉顧問・富岡製糸場総合研究センター所長が「富岡製糸場の歴史と文化」と題して、昨年世界遺産に認定された富岡製糸場について講演を行った。
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