稲沢市は、濃尾平野のほぼ中央に位置しており、名古屋駅から鉄道で10分、岐阜駅からも15分ほどの距離にある人口約13万8000人の都市です。かつては、尾張国の国府が置かれ政治・文化の中心地として、また江戸時代には東海道と中山道を結ぶ美濃路の宿場町としてにぎわいました。
こうした歴史を背景に当市には国指定文化財をはじめ、数多くの文化財が存在し、その数は愛知県内でも有数です。特に仏像・仏教絵画などの優れた仏教美術が集中して残っていることから、当市は文化財の宝庫といわれています。
また、当市の西側を流れる木曽川がもたらした肥よくな土壌と温暖な気候により、昔から野菜や植木、苗木の栽培が盛んな地域でもあります。特に銀杏(ぎんなん)の生産量は日本一を誇っています。
当社は、昭和49年5月に、稲沢の地で設立されました。現在は関連会社3社と共に「丸徳グループ」を形成して物流を基軸とした事業を、東海地区を中心に北は福島県から南は沖縄県まで展開しています。
当グループの理念は、常にお客さまとの信頼関係をベースに、地域社会、地域文化への貢献をめざした幅広い視点から積極的な企業活動を行うことです。「人を育て、地域社会から愛される企業」が、当グループの一貫した姿勢です。この姿勢を忘れないために当グループでは「初心」の2文字を社訓にしています。これからも地域社会への貢献を基本に考え、「共存共栄」の原則を貫いていきます。
当市では、毎年旧暦正月13日に1250年前の奈良時代を起源とする日本三大奇祭の一つ「はだか祭」が行われます。さらしのふんどしと白足袋をつけた42歳と25歳の厄年の男を中心に8000人の裸男が、神男(しんおとこ)に触れて厄(やく)を落とそうと、約1時間にわたり繰り広げられるぶつかり合いは迫力満点です。
稲沢商工会議所では、こうしたお祭りや指定文化財などの地域資源を最大限に生かした地域振興事業や観光事業などを役職員一丸となって実施しています。中でも、特産の銀杏を使って開発したカレー、シチュー、パスタソース、どて煮のレトルト食品4種は、家庭の食卓用やお土産品として大変喜ばれています。
また、長年の懸案であった新商工会館も2年前に完成し、地域のコミュニティーの場として、大いに活用されています。
ぜひ当市にお越しいただき、いにしえの文化に触れていただけると幸いです。
最新号を紙面で読める!