三木商工会議所(兵庫県)は7月2日と9日の両日、三木市内にキャンパスのある関西国際大学と連携し、同大学経営学部3回生を対象とした企業見学会を開催した。
地域企業の魅力を伝える機会の創出と、若年労働者の確保につなげることを目的として、2017年から3回目となる同見学会。過去には、近隣の高校生、専門学校生、大学生など、不特定多数の学生を対象としていたが、参加者が少ないなど費用対効果の面で課題があった。同所ではこの課題を克服すべく、今年度は同大学のキャリア支援室と経営学部の教授に打診。学生側は職業観を養うことを目的とした講義の一環として、企業側は就職前の地元大学生に自社の魅力を伝えられる機会として双方のメリットを鑑みて開催に至った。
当日は、学生1人につき1日2社、2日間で合計4社ずつ回る日程で、1日目55人、2日目53人の学生たちが参加した。金物関係を中心にスポーツ用品の事業所など12社の協力の下、工場や事務所などの社内見学、自社製品を使った体験会など、さまざまな角度から企業を知る機会となった。学生たちからは、「自身の就職活動の際に生かしたい」、また、各企業からは、「初めて学生の見学を受け入れ、良い経験になった」など、前向きな声が届いているという。
大学はこの企業見学会に関するアンケート調査を実施しており集計結果を参加企業に提供する予定。同所は今後もこうした見学会を継続していく考えだ。
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