日本政府観光局(JNTO)はこのほど、2016年5月の訪日外客数が前年同月比15・3%増の189万4000人となり、5月として過去最高を記録したことを発表した。これまでの過去最高は、2015年5月の164万2000人。

4月に続き50万人を超えた中国に加え、東南アジアや欧米豪市場からの好調な訪日により、全体としては2桁の増加となった。韓国市場については、熊本地震の影響を受け、2014年6月以来、前年同月比の伸び率がマイナスとなった。

JNTOでは、6月は本格的な夏休みやバケーション需要が始まるまでのはざまとなり、熊本地震の影響も一部残ることが予想されると分析。一方、福岡市で開催予定の大規模な国際イベントで、約1万人の訪日外国人の参加が見込まれるなど押し上げ要因もあると指摘している。