岡山商工会議所が事務局を務める「岡山シーガルズの活躍に向けた民間活力活用推進協議会」が3日、発足した。岡山シーガルズは、岡山県に拠点を置き、Vリーグ機構に所属する女子バレーボールのクラブチームだ。県バレーボール協会の中島博会長が同協議会の会長に就任。オール岡山で支援するため、県商工会議所連合会の岡﨑彬会長(同所会頭)などが副会長を務め、地元経済6団体や県医師会、大学なども同協議会の理事として名を連ねる。
シーガルズは企業所属の実業団チームではなく、市民の支援を受けるクラブチーム。これまでも同県の経済界を中心に支援してきたが、今回の協議会発足でより強力に後押しする。 同協議会は本年度の事業計画として、シーガルズの組織改革、交流人口の拡大に向けた広報・事業の推進、専用練習場およびアリーナ建設に向けた調査検討などを予定。組織改革に当たっては、協議会のメンバーである金融機関などに所属する企業・組織マネジメントの専門家が、シーガルズの組織運営に無駄がないかなどを見極め、より効率的な組織になるようアドバイスする。
また、同協議会では交流人口拡大に向け、地域外からバレーボール合宿の誘致などを行う。これまでも岡山で合宿を行う学生に対してシーガルズの選手がコーチをした実績がある。さらに、昨年にはフィリピンのバレーボール女子代表チームが岡山を訪れ、シーガルズと合同練習や試合を行った。今後、このような活動をより推進する。
現在、シーガルズには専用の練習場はなく、公共の体育館などを利用して練習を行っている。シーガルズの練習拠点として利用するとともに、市民の交流拠点として活用するアリーナの建設に向けて行う調査も、同協議会の本年度事業の柱の一つだ。
同協議会の事務局を務める同所は、会館の一部をシーガルズの事務所に提供するなど、多方面にわたる支援を行っている。同所は「シーガルズを媒介として、さらなる地域活性化を目指したい」と期待を寄せている。
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