公益財団法人日本生産性本部余暇創研はこのほど、「レジャー白書2015~国内旅行のゆくえと余暇~」を取りまとめた。調査結果では、「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」(5400万人)が、4年連続で首位。「ウィンドウショッピング(見て歩きなど娯楽としての)」「ウォーキング」「ピクニック、ハイキング、野外散歩」など、「歩くレジャー」が増加傾向にある。
レジャー白書は、余暇活動調査を基に、わが国における余暇の実態を需給双方の視点で、1977年から総合的・時系列的に取りまとめているもの。今回の白書は、通算39号目となる。
1位の「国内観光旅行」に続く余暇活動の2位以下の順位が変動した。「外食(日常的なものは除く)」「読書(仕事、勉強などを除く娯楽としての)」が2位、3位となり、前年2位の「ドライブ」が4位に後退。5位には前年より順位を上げた「ウィンドウショッピング」、6位には「複合ショッピングセンター、アウトレットモール」という買い物関連2種目が入った。「SNS、ツイッターなどのデジタルコミュニケーション」も前年の20位から17位に上昇している。
2014年の余暇市場は72兆9230億円となり、前年比0・6%の増加。特に、観光・行楽部門が前年比5・0%増加し、伸び率が前年(4・0%)を上回り、市場の伸びをけん引した。
スポーツ部門では、ランニング、登山・キャンプ用品が堅調。スポーツ観戦が大きく伸びた。趣味・創作部門では、電子機器、コンテンツはマイナスだが、映画、コンサートが好調だった。
娯楽部門では、スポーツ振興くじ、スマホゲームが成長。地方競馬、中央競馬、ボートレースなど公営ギャンブルに明るさが戻っている。観光・行楽部門では、国内旅行、国内航空、鉄道、ホテル、遊園地・テーマパークが好調だった。
4年連続で首位となった「国内観光旅行」について掘り下げた特別調査では、旅行の行き先として回答が多いのは東京(26・4%)だったが、希望の行き先は北海道(58・5%)、沖縄(48・5%)、滋賀・京都(40・1%)などが多く、東京は25・3%だった。
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