厚生労働省はこのほど、20年先を見据えた保健医療政策のビジョンと道筋を示した提言書「保健医療2035」を公表した。提言書は、有識者による懇談会で検討したもの。医療の質の向上や効率化を促し、地域主体で保険医療を再編し「より良い医療をより安く」することなどを提示した。
具体的な対応として、20年までに「医療技術評価の制度化・施行」「現場主導による医療の質の向上支援(過剰医療や医療事故の防止など)」「かかりつけ医の育成・全地域への配置」などを提案。35年までに「医療提供者の技術、医療用品の効能など(医療技術)を患者の価値を考慮して評価、診療報酬点数に反映」「ベンチマーキングによる治療成績の改善」などの例を示した。
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