総社商工会議所(岡山県)は8月22日、「パンわーるど総社/So-Ja!pan」事業発表会を開催した。同所は市内に独創的な集客力のあるパン屋が多いことに注目し、個店を面的につなげ、情報発信力を強化し「総社ブランド」の確立と地域活性化を図っていく。
同事業は日本商工会議所の地域力活用新事業∞全国展開プロジェクト(中小企業庁・補助事業)の本体事業に採択された。同所は6月に「パンわーるど総社/So-Ja!pan委員会」を組織。5人の専門家と10人の委員、12社の参加店舗で商品開発、情報発信を進め、11月の完成・販売を目指していく。
パンの消費量が京都市、神戸市についで第3位である岡山市。その岡山市と人口1万人当たりで同等の店舗数が総社市にはあり、また、独創的な集客力のあるパン屋が多く、さらに戦後より市内にパンの製造販売業者が多く見られ(製造出荷額県内1位)、パン文化の浸透率は岡山県随一で、県内外にもファンが多い。そこで、同所はまず、中心となりパン屋のオーナーを集め、地域資源である古代米「赤米(全国で総社、対馬、種子島の3カ所のみで神事が伝承)」に着目し、独創的な「フルーツシューケーキ」を考案。これまでにないソウルフードをつくり上げようとしている。
フルーツシューケーキは赤米粉を生地に入れたパン(ポップオーバー)をつくり、その中にご当地フルーツあん(白あん+ご当地フルーツジュースなど)を入れることを原則とし、各店のオリジナル性を加えたパンである。また、県内の農業女子の生産する赤米、ジュースなどとコラボレーションする。
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