藤沢商工会議所(神奈川県)が中心となって組織する実行委員会は7月24~26日、今年で10周年を迎え、湘南藤沢の夏の風物詩として定着した盆踊りイベント「藤沢宿・遊行の盆」を、時宗(じしゅう)・総本山の遊行寺境内をメイン会場に市内各所で関連イベントとともに開催した。
10周年を記念し、風の盆で有名な越中おわら(富山県)のほか、日本三大盆踊りの郡上おどり(岐阜県)や西馬音内盆踊り(秋田県)、また、高円寺阿波おどり(東京都)など全国の踊りがステージで見られる「盆踊りフェスティバルin藤沢」も同時に開催。ステージでは、盆踊りのルーツといわれている「踊り念仏」も披露された。
踊り念仏は、遊行寺に伝承されているもので、鎌倉時代に時宗の一遍上人(いっぺんしょうにん)が念仏を唱えて全国を回った際、念仏を唱えているうちに弟子が突然踊り出し、見ていた民衆もこれに倣って踊り出したというのが始まりとされている。
イベントでは、盆踊りのルーツを探るシンポジウムや遊行ばやしコンテストも実施。最終日の「市民大盆踊り大会」には多くの市民が詰め掛けた。
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