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「下町育ちの再建王」の経営指南 良いアンテナで、気付きを得る

私は常々、まちで見かけるささいな出来事や、若者の様子、人の意見の変化を気にかけるようにしています。それは私なりに鍛えたアンテナが収集する最新情報であるわけで、こういった身の回りの出来事を事例として講演などでお話しています。今という時代がグッとフォーカスされるからです。

ファッションでも、「ストリートを見ろ」と言います。流行や、若者のファッション動向を知りたい時、ファッション雑誌を見ても、そこにはメーカーとのタイアップ企画などの広告や、売りたい側のビジネス的意図が入っているので、全てがリアルな情報ではありません。表参道や青山、銀座など、ターゲットの年代が集まるストリートを見れば、時代のファッションを把握できるのです。

なぜこんなことを言うかというと、2020〜2030年には、世界覇権が米国から中国に移るかもしれないからです。東京オリンピックが終わったら、日本でも公共事業が減り、景気が悪くなると、世の中が変わります。これは今繁盛している全てのビジネスの危機であり、また、逆転の発想をすれば大きなチャンスとも考えられるのです。

次に起きる変化に対して、先入観や既成概念を持たず事実を見つめ、時代を先取りしていただきたいのです。だからこそ、兆候を早くつかまえることが重要となります。

25年ほど前、フェイス・ポップコーン(Faith Popcorn)という米国の女性コンサルタントが、〝小さな流行〟を意味する『ファッズ(Fads)』という言葉をはやらせました。彼女は『新しいトレンドを見つける天才』と呼ばれ、『時代の風』を見ることの大切さをさまざまな方法で説きました。

あれから現在、また『ファッズ』の重要な時代がきたのです。敏感なアンテナを持って、時代の兆候に、いち早く気が付く。気付きは与えられるものではなく、主体的に意識を高めることによって、自ずと得られるもので、習慣化できます。

人は気付いた瞬間に成長します。逆を言うと、気付いた瞬間しか成長できないのです。「あ、こういうのもあるんだ…」「あ、これではいけないんだ!」と思ったとき、人はワンランク上へと成長します。逆に言うと、気付きを得られなければ、人も企業も成長できず、存続が難しくなります。

アンテナを立て、他人に見えない兆候に気付いてください。ご自分だけでなく社内の幹部、感性の良い若手、会社ぐるみでアンテナの精度を高め、スイッチを24時間ONにしてください。何が起きても、どんな時代になっても、生き残るには良いアンテナが必須です。

小山 政彦(こやま・まさひこ) 株式会社 風土 代表取締役会長 (前 船井総合研究所 代表取締役会長) 1947年、東京生まれ。開成高校卒。早稲田大学理工学部数学科卒業後、実家のディスカウントストア経営に携わる。84年、船井総合研究所に入社。6年後には売り上げ3億円のNo.1コンサルタントになる。2000年の社長就任後は大証2部から東証1部上場、離職率20%台を6%までに改善、賞与支給No.1企業など経営者としても手腕を振るう。10年には代表取締役会長に就任。13年3月をもって退任し、現在は㈱風土代表取締役会長を務める。著書に『ベタ惚れさせるマネージメント』(講談社)、『9割の会社は人材育成で決まる!』(中経出版)など多数

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社名:株式会社 風土

TEL:03-5423-2323

担当:髙橋

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