公益財団法人日本デザイン振興会(JDP)はこのほど、「2017年度グッドデザイン賞」の各賞を発表した。地域経済の活性化により経済発展に寄与するデザインとして特に優れた作品に対し贈られる特別賞「地域づくり」(日本商工会議所会頭賞)には、社会福祉法人佛子園と株式会社五井建築研究所(石川県)による福祉施設「B's・行善寺」、NPO法人白十字在宅ボランティアの会(東京都)による地域のよろず相談所「暮らしの保健室」、函館西部地区バル街実行委員会(北海道)による地域イベント「函館西部地区バル街」の3件が選ばれた。
「B's・行善寺」は施設の構成が多岐にわたり、福祉・医療施設としての高齢者デイサービス、障がい者生活介護や保育園に加え、交流施設として天然温泉や食事処などが併設されている。さまざまな人が交流できる場所となっており、施設全体が障がい者の就労支援の場となっている。
「暮らしの保健室」は、誰でも予約なしに無料で医療や健康、介護、暮らしの相談ができる場として、高齢化の進む巨大団地の商店街の中に開設された。受診を誰かに相談したいといった健康や在宅医療の悩みを抱える人の多さと、地域で最期まで過ごしたいというニーズから生まれた。
「函館西部地区バル街」は、春・秋の年2回、1日限りで開催している飲み食べ歩きのイベント。参加者は事前にバル街チケットを購入し、参加店を自由に巡り、立ち飲みや相席で楽しむ。古いまち並みも残される旧市街地に、4千人を超える人々が集う。
詳細は、https://www.g-mark.org/を参照。
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