ASEAN日本人商工会議所連合会(FJCCIA)は、7日、シンガポールでレー・ルオン・ミンASEAN事務総長との対話を開催した。対話には、ASEAN10カ国の日本人商工会議所会頭などが参加し、在ASEAN約7100社の総意として栃折卓彦FJCCIA議長(シンガポール日本商工会議所会頭)がミン事務総長に要望書を提出した。
栃折会頭は、産業の高度化を図り、新分野産業の集積を促すためには「インフラ、インクルーシブネス(包摂性)、イノベーションの『3つのI』が重要」と強調。ビジネスを進める制度の改善、統合支援、ビジネス連携の推進や新技術の導入を提案した。
また、昨年から実務レベルの意見交換を活発にする目的で開始した分野別委員会との対話を「貿易円滑化共同協議会」と「サービス調整委員会」の2委員会との間で実施。盤谷日本人商工会議所の酒井宗二会頭から、基準認証や非関税障壁の撤廃などについて、ジャカルタ・ジャパンクラブの勝田祐輔理事長からは、サービス自由化の対象分野や資本規制以外の参入規制について情報提供を求めた。
対話に先立ち6日には、FJCCIA設立10周年とASEAN設立50周年を記念したシンポジウムを開催。ミン事務総長が「インフラ整備やITなどの成長分野の事業を通じて一層関係を深めたい」と述べ、日本からの投資に期待を示した。
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