日本生産性本部のワーク・ライフ・バランス推進会議は10月27日、女性の活躍推進や生産性向上を目指して独自の取り組みを行っている組織を表彰する「第8回ワーク・ライフ・バランス(WLB)大賞」の受賞組織を発表した。それによると、大賞には、浜松商工会議所(静岡県)の山本敏博副会頭が理事長を務める社会福祉法人聖隷福祉事業団運営の総合病院・聖隷三方原病院が選ばれた。
同病院は、臨床工学技士や薬剤師など、他職種との役割分担を進めるなどして、看護業務を整理。それによって、休憩時間の確保や超過勤務時間の削減を実現している。また、資格取得のための休職および奨学金制度を新設するなど、職員のキャリア継続についても積極的に支援。これらの取り組みが評価され、今回の受賞につながった。
また、優秀賞5件のうち、育児休業者を人事部所属として育児休業の取得促進・職場復帰支援を強化した事例として、大垣商工会議所(岐阜県)の会員企業である株式会社大垣共立銀行が、「残業なし、休日出勤なし」実現のために顧客への事前打ち合わせと協力を徹底した事例として、福岡商工会議所の会員企業、拓新産業株式会社の2社が選定された。ほかにも、奨励賞として飯田商工会議所(長野県)の会員企業である介護福祉業、株式会社たまゆらが選ばれている。
ワーク・ライフ・バランス大賞は、同推進会議が平成19年から実施している表彰事業。働き方改革をはじめ、企業や組織において実効性かつ先進性のある取り組みを表彰し、ワークライフバランスの社会的な普及・啓発につなげることを目的としている。
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