日本商工会議所青年部(日本YEG)は2月22日、「第33回全国大会とちぎ宇都宮大会」に併わせ、「第11回YEGビジネスプランコンテスト」表彰式を開催。グランプリに当たる日商会頭賞をはじめとする受賞者に表彰状が手渡された。
YEGビジネスプランコンテストは、優れた新規事業計画を表彰することで、青年部(YEG)メンバーの経営革新に取り組む気運を高めることを目的に実施している。11回目となる今回は、「『被災地農地復興に寄与する国産飼料米を利用した6次産業化ビジネス』~新しい農業の風を仙台から~」を計画した仙台YEG(宮城県)の福田大輔氏がグランプリを獲得した。
宮城県内の稲作農家は、東日本大震災による津波により塩害被害を受けた水田を多く抱えている。このため、福田氏は耐塩性の高い品種の飼料用米に着目。被災農地を飼料米作付けに利用することで、稲作農家は収入の拡大を図れるとともに、畜産業者にとっても、価格変動の大きい海外産の飼料原料への依存が軽減され、経営安定につながるとしている。
こうした取り組みにより、津波で被災した水稲農業者、飼料販売店、配合飼料工場、ならびに畜産業者が連携。「農商工連携」による6次産業化を実現し、県内の一次産業の復旧・復興に寄与するとしている。
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