日本商工会議所の三村明夫会頭はこのほど、第二次安倍改造内閣で新たに入閣した西川公也農林水産大臣と、松島みどり法務大臣と相次ぎ会談した。
9月19日に行われた西川農水相との会談で三村会頭は、「地方が元気になるためには地域資源の徹底活用が必要。その重要な柱は観光業と農林水産業だ」と述べ、「意欲ある農協に商工会議所の会員になってもらうなど、コラボレーションを進めてノウハウを共有したい」との考えを表明。「地方創生は商工会議所の大きな使命。販路拡大などでの協力から、将来的には製造業の知恵やノウハウを農業に導入できれば」と述べ、商工会議所として、農林水産業の活性化に積極的に協力していく考えを示した。
これに対し、西川大臣は「輸出振興にも全力で取り組む。農林水産業は、ビジネス感覚を取り入れることで大きく変貌できる。農業の効率化、生産性の向上の面でも知恵を貸してほしい」と述べ、商工会議所との連携に意欲を示した。
三村会頭は9月25日には、松島みどり法相と会談。松島大臣は、適正な管理体制の下で優秀な外国人技能実習生の受け入れ拡大に言及するとともに、「刑務所出所者の就労がなかなか難しい」と述べ、商工会議所の協力に期待を表明した。
三村会頭は、外国人の活用について「しっかりとコントロールすることが重要」と指摘。日商として労働人口の減少対策に取り組む考えを示した。
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