「全国推奨観光土産品」として選定された観光土産品の中から、特に優秀と認められ、大臣賞と日本商工会議所会頭賞に選ばれた商品を8回にわたり紹介する。
日本商工会議所会頭賞 おんせん県まんじゅう
温泉の源泉数・湧出量ともに全国1位の大分県は「おんせん県」の名でも知られている。海外からその湯を楽しみに訪れる観光客も多く、同県ではそのおもてなしに湧いている。
そんな大分で明治39(1906)年に創業した老舗御菓子司「高橋水月堂」が手掛けた「おんせん県まんじゅう」。この南蛮菓子は、地元の戦国大名・大友宗麟に由来する。
彼の庇護(ひご)を受け日本で初めてこの地に診療所を設立したポルトガル人のアルメイダ医師が当時、施設の乳幼児にミルクを飲ませていた事実にちなみ「ミルク風味」の餡を、また、宗麟公が茶人であったことから「抹茶風味」の餡を作製。この2つの餡を県産の小麦粉や米粉でつくったクッキー生地で包み込んだ。
今年度から新たに設置された「グローバル部門」で、見事、日商会頭賞を受賞。外国人観光客に見た目だけでなく歴史的背景を伝える品が選ばれた。
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