日本商工会議所の三村明夫会頭は7月15日、定例の記者会見で所得税改革について、「女性の活躍を促すために、働けば働くほど家族としての所得が増える所得税制をつくり上げるべき」と主張するとともに、社会保険料負担が発生する「年収130万円の壁」についても言及。今年末の所得税改革に向けて意見を集約し、意見書を取りまとめる考えを示した。
就職・採用活動開始時期については、「採用活動の後ろ倒しは正しいと思うが、現実的に思った通りにいっていないとすれば、今後、これをどうするかが課題」と強調。制度設計について再検討もあり得るとの見方を示した。一方、大学卒業後、企業で物理学などを一から教え直す現状を指摘。「各大学も、もっと学生に勉強させるようにしてもらいたい」と大学における学習の在り方について疑問を投げかけた。
最新号を紙面で読める!