荒尾商工会議所(熊本県)は1月18日、荒尾市内の飲食店の料理を無料で配達するサービス「あらおスマイルDERI(デリ)」を始めた。同サービスは、利用者が登録飲食店へ前日午後7時までに注文すると、翌日指定された時間帯に料理が届けられる仕組み。登録は1月末時点で45店。同所のホームページ内特設サイトに「デリバリー隊」のマーク付きで掲載している。
配達は会員企業に委託し、運営は市の補助金を活用。2月1日からは、再利用を促すため宅配利用者に利用額の20%相当のクーポン券も発行している(なくなり次第終了)。
同事業は、新型コロナウイルス感染症の流行で売り上げが低迷する飲食店の支援と市民の消費喚起を目的としたもので、2020年4月24日~6月21日に実施した同サービスの好評を受けて再始動。3月31日まで実施する。
前回は、約2カ月で1288件受注。約750万円を売り上げ、飲食店からは、「無料宅配を始めたらテークアウトも増えた」「高齢者に喜ばれた」「雇用維持に役立った」などの声が上がった。同所は「テークアウト需要の多さを認識した。イートインとテークアウトの両立が難しいとの課題もあるが、コロナ収束後もテークアウトを推進していきたい」と話している。
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