日本商工会議所は4月30日、4月の商工会議所LOBO(早期景気観測)調査結果を発表した。4月の全産業合計の業況DIは、▲25・3と前月比で10・0ポイント改善。中国・米国などの海外経済の回復に伴い、生産増が続く半導体・電子部品関連や自動車関連の製造業がけん引したほか、巣ごもり需要で売上が堅調な小売業が全体を押し上げた。
一方、外食・観光関連は厳しい状況が続く。中小企業の景況感は回復基調が続くものの、厳しさが残る。
先行き見通しDIは、▲29・0(今月比▲3・7ポイント)。ワクチンによる感染抑制効果や、海外経済回復に伴う自動車や電子部品関連の生産増に期待する声が聞かれる。一方、変異株の感染再拡大による活動制約が続く中、客足減少や製品・サービスの受注・売上減少を懸念する企業は多い。さらに原材料費や燃料費の上昇による採算悪化への不安もあり、先行きに対して厳しい見方が広がっている。
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