稲沢商工会議所(愛知県)は、市内の名古屋文理大学、愛知文教女子短期大学と産学連携活動に関する包括協定を4月14日に締結した。これまでも特産品開発や採用などで協力していたが、今回の協定で地域振興の分野にも連携の幅を広げる。
具体的な連携内容は、「地域産業・経済の振興やまちづくり」「地域ブランドの創出」「地域の活力を育むための人材育成」など。それぞれが有する資源を有効に活用し、専門性を生かした事業化を推し進めることが目的だ。これらに取り組む事業案として「街づくりに関する行政への提言活動」「地域ブランドに関する共同研究」「市内の産業界に人材の育成・輩出」などを挙げ、連携による相乗効果を期待する。
締結式当日、同所の池戸賢治会頭は「コロナ禍の影響や、高齢化、企業間競争の激化などの経済社会の変化を見通しつつ、地域振興や産業振興、人材育成の取り組みを強化していきたい」とあいさつ。
同所の担当者は「今回の締結により稲沢市の成長・発展に寄与する事業展開を図り、地域の持続的な発展を目指す」と話している。
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