日本商工会議所は17日、河野太郎規制改革・ワクチン担当大臣との懇談会をオンラインで開催した。河野大臣は、政府目標のワクチン接種1日100万回達成の早期達成見通しを示すとともに、職域接種の加速に向け商工会議所への協力を要請。日商の三村明夫会頭は、「商工会議所として最大限協力する」と応じ、中小企業においても、職域接種が進むよう各自治体との連携推進に向け、国の支援を求めた。
懇談会には日商側から三村会頭はじめ、尾崎裕副会頭(大阪・会頭)、山本亜土副会頭(名古屋・会頭)、家次恒副会頭(神戸・会頭)、鎌田宏副会頭(仙台・会頭)、福田勝之副会頭(新潟・会頭)、岩田圭剛副会頭(札幌・会頭)、藤永憲一副会頭(福岡・会頭)、泉雅文副会頭(高松・会頭)、池田晃治副会頭(広島・会頭)、亀井信幸会頭(茅ヶ崎)、田中彩子会頭(鈴鹿)ら15人が出席した。
河野大臣は、ワクチン接種について政府目標の1日100万回を今週中にも達成する見通しを示すとともに、中小企業の職域接種加速へ商工会議所に協力を要請。中小企業の接種円滑化に向け「商工会議所が中小企業を集め、医師などに来てもらうパターンが多いと思うが、体制整備に費用がかかるため国として支援を検討する」との考えを表明した。
また、商工会議所と市の協働による接種について、「自治体の集団接種に商工会議所を組み込んでもらえれば、国から自治体への体制整備補助金から費用の支援が出る」と述べ、国としてサポートしていく考えを示した。
三村会頭は、職域接種に商工会議所として最大限協力していく考えを表明。国としてワクチン接種の加速化に向けて、どこまで接種が進めば活動を緩和していけるかといったロードマップの早期提示などのポジティブな情報発信を求めた。
また、自治体接種において、中小企業を集めて、職域接種と同様のことを行える国の方針が発表され、商工会議所が市と協働し、接種を実施できる枠組みが示されたことを高く評価。「地域の接種加速化を後押ししていく」と述べた。
懇談会に出席した副会頭らからは、一日も早い共同接種実現に向けた各地の取り組み状況などが示され、費用面など国への支援を求める発言が相次いだ。三村会頭は、「地域の期待の声もあり、(国の支援決定前に)見切り発車せざるを得ない商工会議所も相当ある」と述べ、国の支援を強く求めた。
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