日本・東京商工会議所に事務局を置く日比経済委員会(小林健代表世話人)はこのほど、フィリピン側のカウンターパートである比日経済委員会(ジェラード・サンビクトレス委員長)とオンライン形式で第38回日比経済合同委員会を開催し、両国委員会委員など関係者212人が参加した。会合には、フィリピン政府を代表してラモン・ロペス貿易産業大臣が出席。「日本とフィリピンにおけるイノベーションとデジタライゼーションの推進」をテーマに基調講演を行った。
会議では、「イノベーション」「デジタルビジネス」「日比ビジネス連携」「スタートアップ」などのテーマで討議。国交正常化65周年、戦略的パートナーシップ10周年を迎えた記念すべき年を契機に一層のデジタル化を推進していくことで一致するとともに、日比両国の関係強化、ビジネス機会の拡大に向けた連携などについて意見交換を行った。
合同委員会は1974年に第1回会合をマニラで開催して以降、原則として毎年1回、交互に開催。両国間の経済関係の深化について話し合っていたが、今回はコロナ禍の影響でオンライン形式の開催となった。