財務省が1日に発表した2021年7~9月期の法人企業統計調査結果によると、全産業(金融・保険除く)の設備投資は前年同期比1・2%増と2四半期連続のプラスとなった。大きく落ち込んだ前年同期からは持ち直したものの、前年同期比伸び率は4~6月期の5・3%からは鈍化。コロナ禍前の水準までは回復しなかった。GDPの2次速報値を算出する際の基礎となるソフトウエアを除く全産業の設備投資(季節調整済前期比)は1・7%増となった。
業種別では、製造業が同0・9%増、非製造業は同1・4%増。資本金別では10億円以上の大企業は同1・6%減となったが、1億円以上10億円未満の中堅企業(同1・3%増)、1000万円以上1億円未満の中小企業(同7・5%増)は増加した。
全産業の経常利益は35・1%増で3四半期連続プラス。業種別では、製造業が同71・0%増、非製造業は同17・0%増。資本金別では10億円以上の大企業は同41・3%増、1億円以上10億円未満の中堅企業(同28・8%増)、1000万円以上1億円未満の中小企業(同26・9%増)と全ての規模で増加した。
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