日本商工会議所などで構成する「クラウド実践大賞実行委員会」は12月10日、「全国中小企業クラウド実践大賞全国大会」を開催した。大会には、地方大会(北海道・東北、関東・甲信越、東海・北陸、近畿・中国・四国、九州・沖縄の5ブロック)から選ばれた中小企業12社が出場。自社のクラウドサービス実践事例を発表した。
今年度の総務大臣賞には、城善建設株式会社(和歌山県・和歌山市)の取り組み「敷居は低く・透明性は高く スモールスタートから始めるDX」が、日本商工会議所会頭賞は株式会社つばさ公益社(長野県・佐久市)の「クラウドとDXで変わる弔いの形とレガシー産業の社内システム」がそれぞれ受賞。総合的に優れたクラウドサービス実践事例であり、他の中小企業などが取り組む際の参考となる点、その導入や運用に当たって特徴的な工夫をしている点などが評価された。
同賞はクラウドを活用した新しい経営や働き方、事業推進の挑戦に取り組む企業の事例を共有し、先進的な取り組みを実践している中小企業を表彰し、その事例を広めていくことなどが目的。今後、今回の表彰企業の取り組みを分かりやすく紹介し、中小企業や小規模事業者への横展開を目指す。