日本商工会議所は11日、中小企業向けにクラウドファンディング(CF)の活用法などを初心者向けに分かりやすく解説した小冊子「はじめてのクラウドファンディング活用のてびき」を作成・公表した。冊子では、中小企業の実際の活用事例と共に、挑戦する際に準備すべき点、成功のコツなどを紹介。専門家からのアドバイスも掲載している。
CFに挑戦するまでの流れ(準備編)では、コンセプト、実施計画、目標金額、リターン(返礼)内容、PR方法などの企画全体の整理や、原稿、写真、動画の準備などプロジェクト開始前にすべきことを分かりやすく解説。プロジェクトに合った効果的なリターンの「内容」や「金額設定」など、多くの支援者・支援金を集めるためのポイントを示した。
挑戦開始後の実行編では、最初の1週間、中盤から終盤にかけてのPR方法の重要性を強調。進捗状況や最新情報の発信など活動報告に関する留意点なども紹介している。
日商では、CF運営会社のREADYFORと、コロナ禍の飲食店を地元の商工会議所と共に支援するプログラム「みらい飯」を実施しているほか、同じくCF大手のCAMPFIREとは、商工会議所会員事業者などを対象に資金調達成功時にかかる手数料を軽減する仲介事業などの取り組みを推進。今後も、CFに関心のある中小企業に各地商工会議所を通じて広く活用を呼び掛けていく。
詳細は https://www.jcci.or.jp/cf-bklt-011-1-7.pdf,
https://www.jcci.or.jp/cf-bklt-011-8-14.pdf を参照。
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