日本商工会議所はこのほど、学校などでチーム(1組3~5人)をつくり、2022年11月20日施行の第162回日商簿記1級試験 の成績を競う全国大会「日商簿記―1グランプリ2022」の結果を発表した。受験者の学習の励みになることなどを目的に年度から実施しているもので、20、21年度はコロナ禍の影響で中止していたため3年ぶりの開催。今回の大会には、全国から107チーム435人が参加した。
最優秀チームは、262得点した朝日大学会計研究部(岐阜県)の「朝日A」が輝いた。資格学校などから多くの参加がある中、高校生のチームが善戦。2位には滋賀県立八幡商業高等学校のチームが食い込んだ。上位10チームには賞状と記念品が贈呈される。
大会では、チーム内の成績の上位3人の合計得点をチームの得点としてカウント。チーム得点の高いチームを上位として順位を決定している。
日商簿記1級は、高度な商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算を修得し、会計基準や会社法、財務諸表等規則などの企業会計に関する法規を踏まえて、経営管理や経営分析を行うために求められるレベル。公認会計士、税理士などの国家資格 への登竜門として知られる。
21年度、22年度の受験者数は、学び直しなどの機運の高まりを受け、16年度以来2万人を超えるなど増加傾向。11月20日施行の第162回日商簿記検定1級の合格率は10・4%だった。