日本政府観光局(JNTO)は5月17日、4月の訪日外客数(推計値)が194万9100人となり、コロナ禍前の2019年4月に比べ?・6%まで回復したことを発表した。
3月に続いて、昨年10月の個人旅行再開以降で最高を更新。東アジアからの訪日客などの堅調な回復、東南アジアや欧米・オーストラリアにおいても祝祭日による旅行需要の高まりがあったことが押し上げ要因となった。
国・地域別では韓国が46万7000人(19年同月比82・4%)でトップ。次いで、台湾29万1600人(同72・3%)、米国18万3900人(同108・0%)、香港15万2800人(同78・4%)、タイ12万1000人(同73・4%)、中国10万8300人(同14・9%)、フィリピン6万2800人(同90・7%)の順で多くなっている。また、インドネシア4万8700人(同122・5%)、シンガポール4万2000人(同114・4%)、メキシコ9300人(同113・1%)では、コロナ禍前の19年比で2桁増を記録している。
訪日旅行市場の概況を見ると、日本路線の航空座席供給量は回復途上であり、物価の高騰や航空券代の高騰、航空・旅行会社の人手不足などの課題が多くの市場で続いている。地域別では、韓国は、仁川~福岡間の増便、台湾は、台北~小松間の復便、台北~仙台間の増便、米国は、サンフランシスコから関西間の増便、ホノルル~福岡間の復便などもあり、日本への直行便数は回復傾向。中国は、4月29日に帰国時の入国制限が緩和されるとともに、同日、日本の水際規制(直行便入国者へのサンプル検査)が終了しており、今後の動向について注目される。
詳細は、https://www.jnto.go.jp/news/press/20230517_monthly.htmlを参照。
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