政府は6月16日、2023年版の男女共同参画白書を閣議決定した。白書は毎年、男女共同参画週間(6月23~29日)の時期に合わせて発刊しているもの。今年は第1章「令和4年度男女共同参画社会の形成の状況」において、「新たな生活様式・働き方を全ての人の活躍につなげるために~職業観・家庭観が大きく変化する中、『令和モデル』の実現に向けて~」を特集のテーマに据え、第2章では22年度に講じた施策と23年度に講じようとしている施策を紹介している。
特集では、生き方・働き方について「今こそ、男性は仕事、女性は家庭といった固定的性別役割分担を前提とした『昭和モデル』から全ての人が希望に応じて家庭でも仕事でも活躍できる社会『令和モデル』に切り替える時」と強調。「令和モデル」の実現に向けては、「能力を最大限に発揮して仕事ができる環境の整備」「仕事と家事・育児などのバランスが取れた生活」「女性の経済的自立」の3点の重要性を指摘している。
仕事環境の変革の方向については「柔軟な働き方の浸透、昇進を目指すことができる環境の整備」「指導的役割に占める女性を増やすための取り組みの加速」「リスキリングなどの機会の提供」などを提案。仕事と家事・育児の両立に向けては、「長時間労働の是正」「男性の育児休業取得の促進」の必要性を、女性の経済的自立に向けては「男女間賃金格差の是正」「成長分野への円滑な労働移行」「女性の就労の壁となっている制度・慣行の見直し」などを求めている。
詳細は、https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/index.htmlを参照。
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