大野商工会議所(福井県)はこのほど、新たにアウトドアブランド「MIO(ミオ)」を設立し、星空観察に特化した「星空を見るサングラス」を開発した。サングラスは、大野市の美しい星空をより一層楽しんでもらおうと製作。「MIO」では、市のアウトドアを活用し、大野の匠の技に触れることができるサービスやアイテムを提供していく。
「星空を見るサングラス」は、大野市の美しい山や川、星などの豊かな自然環境や特産を生かすアウトドアブランドとして同所が設立した「MIO=Made in ONO」の商品の第1弾。大野市は星空保護区の認定を受けており、美しい星空をより一層楽しんでもらおうと、レンズのコーティングなどを手掛ける大野市の「エツミ光学」とメガネの企画・デザインなどを行う鯖江市の「エクネス」の協力を得て完成した。
サングラスは、反射を抑えながら光を集めるハイコントラストレンズに特殊なコーティングを施すことで、裸眼に近く、星空や夜景が鮮明に見えるように調整。光を吸収し周りを明るく見せる効果があるイエローレンズは、日常使いも可能で目の疲労を軽減させる機能もある。価格は、1個1万1000円(税込み)。同所で30個限定で販売したが即完売し、追加販売を予定している。
「MIO」の設立は、市内事業者と連携し、大野でしかつくれない特別な体験とサービスを提供することで、地域や企業の魅力を伝え、地域経済の新たな可能性を切り開くことが目的。同所の稲山幹夫会頭は、「商工会議所がブランドを持つことで、会員企業に積極的に活用してもらい、今後異業種間の連携で新商品を生み出していきたい」と意気込む。
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