川崎商工会議所(神奈川県)と川崎信用金庫、川崎市産業振興財団、川崎市の4者でつくるKAWASAKI事業承継市場は6月22日から9月21日まで全4回の「KAWASAKI事業承継塾」を開催した。同事業は、経営者と後継者が共に事業承継を学びコミュニケーションを取りながら事業承継計画を作成する講座で初の試みだ。製造・建設・サービス・運輸・飲食業から16社30人が参加、講師の説明を熱心に聴き活発に意見交換を行った。後継者としては経営者の親族や役員、従業員らが参加した。
同所など4者は昨年12月に中小企業の事業承継支援で協力する協定を締結。広報、窓口相談、補助金・融資などで連携しており塾はその一環。支援者として同所経営指導員らも同伴した。参加した経営者からは「事業承継をきちんと考えるきっかけになった」「息子(後継者)と事業について話す機会がなかったので、考えを知ることができた」、後継者からは「改めて会社経営に意欲が湧いた」「同じ志を持つ後継者と親交を深められ心強い」などの感想が寄せられた。
同所は「商工会議所の伴走型支援の新たな在り方を示すとともに事業者との信頼関係を構築できた。参加者も事業承継の重要性を再認識した」と話している。同塾は来年1~3月にも開講、次年度以降も年2回行う予定。
※同所の事業承継支援事業の詳細は、日本商工会議所発行『月刊石垣』11月号(11月10日発行)で紹介する。
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