瀬戸商工会議所(愛知県)は10月26日から28日まで、東京の渋谷ヒカリエ8/COURT」で、展示販売会とワークショップを兼ねた『瀬戸ツクリテの手仕事』を開催した。
瀬戸は千年以上も連綿と焼き物づくりが行われてきたまち。各所に窯元の工房があり、窯道具を積み上げてつくられた「窯垣」と呼ばれる瀬戸独自の美しい幾何学模様の景観が特徴となるほど、その発展に合わせてまち並みが形成されてきた。また近年は、各地から焼き物以外のものづくり事業者も瀬戸に集まってきているという。
こうした背景から、同所では伴走型小規模事業者支援推進事業として瀬戸市と瀬戸信用金庫の協力の下、瀬戸焼や木工などの若手作家(ツクリテ)の作品を広くPRする同イベントを、昨年に続いて開催。今年も選ばれた10人(陶芸7人、陶芸・原型1人、木工2人)が、技とアイデアなどを盛り込んだ意欲的な作品を並べた。会場には若い女性客を中心に外国人旅行客の姿も見られるなど、3日間で約2900人が来場。各日ともオープン前から列ができる盛況ぶりだった。中にはツクリテに作品のコンセプトを熱心に聞く姿や、一緒に写真を撮る姿もあった。
「初日の26日には、フリーアナウンサーや女性タレントらが個人的に来られ、関心の高さを感じました」と同所担当者。また、昨年の同イベント後には、ファッション系の大手小売店からコラボレーションの話を持ち掛けられ、ほどなく実現するなど、今、瀬戸の若きツクリテが注目されている。
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