総務省統計局は4月12日、2023(令和5)年10月1日現在の「人口推計」の結果を公表した。人口推計は、国勢調査の人口を基に、その後の人口の自然動態(出生、死亡)および社会動態(出入国)を人口動態統計(厚生労働省)、出入国管理統計(出入国在留管理庁)など他の人口関連資料から得て算出している。
今回の人口推計の結果では、総人口は1億2435万2000人で、前年に比べ59万5000人減少(0.48%減)した。総人口の減少は11年以降、13年連続。また、日本人人口は1億2119万3000人で、前年に比べ83万7000人減少(0.69%減)しており、12年連続で減少幅が拡大している。
自然増減は前年に比べ83万7000人の減少で、17年連続の自然減少。社会増減については24万2000人の増加で、2年連続の増加。日本人・外国人別では、日本人は2000人の増加で3年ぶりの社会増加、外国人は24万人の増加で2年連続の社会増加となった。 年齢別に見ると、15歳未満人口は前年に比べ32万9000人の減少。総人口に占める割合は11.4%で過去最低となった。また、65歳以上人口は前年に比べ9000人の減少となった一方、割合は29.1%と過去最高となっている。
都道府県別では、人口増加は東京都のみ。東京都の人口増加率は0.34%で、前年に比べ0.14ポイント拡大し、2年連続の増加となった。人口減少率が前年に比べ最も拡大したのは山梨県(対前年差0.32ポイント)となっている。15歳未満人口の割合が最も高いのは沖縄県(16.1%)で、15歳未満人口の割合が75歳以上人口の割合を上回っているのは沖縄県のみ。65歳以上人口および75歳以上人口の割合が最も高いのは、いずれも秋田県(39.0%、21.2%)となっている。
詳細は、https://www.stat.go.jp/data/jinsui/2023np/index.htmlを参照。
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