深川硝子工芸(ふかがわがらすこうげい)(北海道小樽市/小樽商工会議所)
今月は、涼しげな淡いグリーンがどこか懐かしい、小樽再生ガラスでつくられたグラスをご紹介します。
1906年に塩や薬品を保存するビンの製造で創業した深川硝子工芸は、グラスなどの食器や、切子細工の素材となるかぶせガラスなどを製造しています。15年ほど前から蛍光管のリサイクルを手掛け、ガラスを溶解する技術も蓄積してきました。
その技術を見込んだリサイクル会社から、廃自動車の窓ガラスについて相談を受けた同社は、少しでも社会貢献になればとリサイクルガラスの試作を開始。これまで扱ってきたガラスとの違いに苦心しながらも、伝統的な吹きガラスの技法で薄く仕上げて口当たりを良くするなど、グラスとしての機能性も追求し、4種のグラスの製品化にこぎ着けました。
受け継いできた技術を進化させ、未来のために生かす同社の取り組みが続きます。
お問い合わせ
深川硝子工芸
TEL : 0134-31-3002
HP : https://fukagawaglass.co.jp
※月刊石垣2024年5月号に掲載された記事です。
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