鶴岡商工会議所(山形県)はこのほど、市内の飲食店と協力して、郷土食「笹巻」を提供する事業を企画した。笹巻は木炭を使った炭汁(あく)でもち米を浸してつくることが特徴。黄色いゼリー状で独特の風味があり、プルプルもちもちの食感で黒蜜ときな粉をかけて食べるのが一般的だ。笹巻は、市内3店舗で5月11日~6月9日までの期間限定で提供されている。
笹巻はもともと各家庭で食べる郷土料理として受け継がれてきたもので、飲食店での提供はほとんどなかった。しかし、多くの市民や観光客から「郷土料理を食べる店が分からない」との声が上がり、今回の事業の企画に至った。
笹巻は2023年3月に文化庁の「100年フード」に認定されている。これは地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を認定し、継承していくことを目指した制度。鶴岡市は2014年に国内で初めて「ユネスコ食文化創造都市」にも認定されており、笹巻をはじめとした食文化の継承に取り組んでいる。 詳細はこちら。
記事提供: 日本商工会議所
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