中小企業庁は2月14日、日本全国の「認定創業スクール」と地域のビジネスプランコンテスト「連携コンテスト」から推薦された124件のビジネスプランの中から優秀なビジネスプランを表彰する「第5回全国創業スクール選手権」を開催した。商工会議所からは、上越(新潟県)の創業スクールを受講した今井さゆりさん、長野(長野県)の創業スクールを受講した井上格さんの2人が中小企業庁長官賞を受賞した。同コンテンストのファイナリスト10人のうち、商工会議所からは今井さんと井上さんのほかに、川内(鹿児島県)の創業スクールを受講した久保田空さんの計3人が選ばれていた。
今井さんのビジネスプランは、修学旅行やスポーツ合宿、スポーツ大会、ライブイベントや旅行などに、看護師を派遣・添乗させる事業。現在、個人として派遣・添乗業務を請け負っている今井さんは、看護師に付き添ってもらいたいがどこに相談したらいいか分からないという声が寄せられていることから今回の事業を考えた。
井上さんのビジネスプランは、グルテンフリー、アレルゲンフリーの食材として注目を集める信州産ソルガムの製造・加工・販売を行う事業。現在流通しているソルガムはほぼ全て外国産であり、国内(信州)産のソルガムに希少性があることなどがプランの後押しとなった。
また、中小企業庁はこのほど、全国の認定創業スクールの中から、地域に根差した創業支援の取り組みや受講者満足度において高い評価が得られた実施主体を「創業スクール10選」として選定した。商工会議所からは、上越(新潟県)、千曲(長野県)、ひたちなか(茨城県)、三島(静岡県)、岡山(岡山県)、川内(鹿児島県)の6カ所が選出された。岡山は4年連続、川内は3年連続の選出となった。